日曜の朝に通知が来る。一日平均四時間十一分、先週より六パーセント減。形式のどこかが判決を言い渡したような顔をしていて、その四時間が何だったのかはどこにも書かれていない。
海外に住む親とのビデオ通話、甥の写真、本の一章、地図、語学アプリ、仕事のスレッド。この四時間と、底のないフィードの四時間は同じではない。カウンターはその区別をつけられない。つけるように作られていないし、それでもこの話題のほとんどの記事があの数字を使う。上下する数字は見出しに置きやすく、実際に変わっているもののほうは置きにくいからだ。
r = 0.38
自己申告のスクリーンタイムが実測ログとどれだけ合うか、106 件の比較の統合値
5%
そのうち自己申告が実測の正確な反映になっていた研究の割合
72.9%
スマートフォンでインターネットを使う人の割合、パソコンは47.4%
時間が指標になったのは、時間だけが端末に見えるから
OS が観測できるのは、画面がいつ点いたか、どのアプリが前面にいたか、いつ暗くなったか。意図して開いたかどうかは観測できない。部屋に誰かがいたかどうかも観測できない。考えより先に手が着いたかどうかも観測できず、そしてこれがこの行動について一番診断的な情報で、同時にどのセンサーにも映らない唯一の情報だ。
だからダッシュボードは分を報告する。分が重要な変数だからではなく、分が手に入る変数だから。
これは測定のありふれた失敗の形で、名前をつけておく価値がある。名前がつくと、この話題の残りが勝手に並び替わるからだ。安く数えられるものが数えられるものになり、数えられたものが報告されるものになり、報告されたものを全員が問題として扱う。カウンターが「時間が問題だ」と決めたわけではない。「時間ならログに残る」と決めただけで、残りは下流の文化が供給した。
Lukoff らはカウンターが取りこぼしているものを探しに行った。聞き取り、その場での反復サンプリング、そして八万六千四百二件のアプリ利用セッションのログ。一続きのスマホ利用が意味のあるものに感じられたかどうかを予測したのは、長さではなかった。習慣的な利用は目的のある利用より意味の点で低く、人が高く評価した使い方は、何かを進めること、何かを調べること、そして実際に誰かと話すことだった。同じ二十分が、決めて入ったかどうかで別の場所に着地する。
証拠はどこまで来ているか
ここは誇張したくなる場所なので、止まる場所を書く。
画面について人を怖がらせる研究の多くは、ログを使っていない。どれくらいスマホを使いますかと尋ねている。Parry らは両方を測った研究を集められるだけ集め、四十七の研究から百六件の比較を統合した。自己申告と実測ログの相関は r = 0.38、信頼区間は 0.33 から 0.42 で、自己申告が実測の正確な反映になっていたのは約五パーセントの研究だった。誤差は一方向にも揃っていない。過大申告と過小申告がほぼ同じだけあり、だから全体を下方修正するという簡単な直し方も使えない。
- 正確な反映だった5% · 5%
- そうではなかった95% · 95%
- 正確な反映だった: 5%
- そうではなかった: 95%
何が崩れて何が崩れないかは正確に見ておきたい。設定アプリの数字が間違っているという話ではない。あれはログで、分については正確だ。崩れるのは、画面時間と心の健康の関連を報告してきた文献の大きな部分が、実際には「人が自分のスマホ利用をどう語るか」を測っていたという点で、それは独自の関連を持つ別の変数になる。質問紙に記入した週に気分が落ちていた人は、自分の二週間の中立な報告者ではない。
時間をきちんと測った場合、関連は小さい。Godard と Holtzman は百四十一の研究、およそ十四万五千人から八百九十七の効果量を統合し、この分野を救うはずだった能動利用と受動利用の区別を見て、大半の関連が絶対値 0.10 未満で無視できる水準だと報告した。十五年ぶんのこの作業について彼ら自身がまとめた言い方は、投資に対する見返りが乏しかった、である。Meier と Reinecke のメタレビューは三十四のレビューと五百九十四の刊行物を見て同じ場所に着く。全体としては小さな負の関連で、どの指標を選んだかに強く依存する。
しかも大半が横断研究で、つまり二つの自己申告の一枚の写真であり、そこから因果の向きは取り出せない。
ここから先は、この記事の主張を支えないのに、それでも書く部分。
この文献のなかで持ちこたえているものがあり、それは時間ではない。Elhai らは標準化された問題使用尺度を使った研究を集めた。何時間だったかではなく、使い方が手に負えていない感じがするかを尋ねる質問紙のほうだ。抑うつの重さはその得点と一貫して関連し、効果量は中程度以上だった。不安も一貫して関連し、そちらはより小さかった。時間の計数が出してきたどの知見よりも強く、再現しやすい。
一つ輪を指摘しておく。問題使用尺度には苦痛についての項目が入っているので、構成上、苦痛と相関するに決まっている。しかしそれを差し引いても形は残り、Parry のメタ分析が反対側からそれを鋭くする。問題使用の尺度は、普通の自己申告よりさらにログと合わないのだ。その人の調子をよく予測する質問紙ほど、スマホが点いていた時間との結びつきが弱い。
それが知見で、言えるだけ平らに言うとこうなる。苦痛を追いかけているのは、使用が手に負えていないという経験のほう。時間はその経験ではなく、その代わりにもならない。
「スマホ依存」という日常語のほうが当たっている
日本語にはこの話題を指す日常語がすでにあり、しかもその語が指している先が興味深い。スマホ依存という言葉は、時間を指していない。制御の感じを指している。
英語圏でこの話をするとき、まず手に取られる語はスクリーンタイムで、それは量の名前だ。日本語の側で先に手に取られるのは依存で、こちらは関係の名前になっている。臨床的に正確かと言えば正確ではなく、診断マニュアルに項目はなく、閾値もない。けれども前節で持ちこたえていた変数、つまり手に負えていないという経験のほうを、日常語が最初から指してしまっている。カウンターが測り損ねている変数を、誰も設計していない言葉のほうが名指しできている。
だからこの語について言うべきことは二つある。一つ、量の話に引き戻さないこと。何時間からスマホ依存ですかという問いは、依存という語が指していない方向に向き直してしまう。二つ、道徳の話にも引き戻さないこと。依存という語は意志の弱さの匂いを連れてくることがあるが、前節の知見はそんなことを言っていない。
二つの問い
ここまでのどこも、もっとよい数字を求めてはいない。もっとよい数字は手に入らないし、代わりに来るのは指標ではない。
この時間は自分で選んだのか。そして置いたあと、気分は少し良くなるのか少し悪くなるのか。
二文だけ。計測器なしで記憶から答えられて、しかも時間の計数が狙って外していたものの大半をこの二つで掴める。
| 問い | カウンターが答えられるか |
|---|---|
| 画面はどれだけ点いていたか | 分単位で正確に |
| どのアプリが持っていたか | アプリ名まで |
| その時間は決めて入ったのか、来てしまったのか | 答えられない |
| 部屋に他の誰かがいたか | 答えられない |
| 置いたとき安堵だったのか喪失だったのか | 答えられない |
| 予定していた何かを押しのけたか | 答えられない |
| 別の晩なら同じ分数で平気だったか | 答えられない |
七つのうち六つが、スマホのことが心配だと言うときに人が意味しているもので、カウンターが答えるのは残りの一つだ。
最後の行は Parry の知見が家庭に降りてきた形だ。小さく言われる使い方は、すでに後ろめたい使い方であって、だから小さく言うこと自体が信号になる。
スマホの測評は合計ではなくこちらを軸に組んである。十五の質問が三つを別々に読む。手がどれだけ自動で着くようになったか、開いたあと引きに負ける頻度、そして何を持っていかれているか。手の自動化が高くて代償が低い形は非常にありふれていて、誰の人格についての発見でもない。地図と銀行とカメラとラジオと大事な人たちが、ポケットの中の一つの物体になっているとこうなる、というだけのことだ。
このスマホが日本で引き受けているもの
デトックスから始まる助言は、たいてい読者が誰かを考えていない。
令和六年版の情報通信白書では、端末別のインターネット利用率でスマートフォンが七十二・九パーセント、パソコンが四十七・四パーセントで、差は二十五・五ポイントある。多くの人にとってスマホは複数ある経路のうちの一つではなく、回線そのものだ。世帯のモバイル端末保有率は九十七・四パーセント、そのうちスマートフォンが九十・六パーセント。
支払いも同じ端末に入った。経済産業省の算出では二〇二四年のキャッシュレス決済比率は四十二・八パーセントで、そのうちコード決済が九・六パーセント、金額で十三・五兆円。昼食を払った数十秒もスクリーンタイムに入る。定期も改札も同じ端末にあり、役所の手続きも通院の予約も同じ端末にある。この国でスマホの使用時間を減らすという目標は、生活の事務の量を減らすという目標とほとんど区別がつかない。
世界の側では非対称がもっと鋭い。ITU の見方では、開発途上国においてモバイルブロードバンドはデジタル世界への主要な、そしてしばしば唯一のアクセス手段である。
パーセントの下には具体的な人がいる。一人暮らしで、人との接触のすべてが画面を通って届く人。慢性疾患を抱えて、予約と処方と検査結果がアプリの中にある人。六つの時差をまたいで関係を保っている人。スマホが支援機器で、それなしでは一日が成り立たない人。一週間の断食は、それを吸収できる生活のために書かれている。
だから目標は時間を減らすことではない。合計が小さくなること自体からは誰も何も得ない。目標は、その時間が選ばれていること。選ばれた時間の合計が大きいのは、解決を待っている問題ではない。
代償の列は本物
とはいえ心配が想像の産物だという話にはならないし、ここで終わる記事は自分で信じていないことを主張したことになる。
一番はっきりしているのは他人についての証拠だ。Dwyer らはレストランで三百四人を対象に実験を行い、友人や家族のグループをスマホをテーブルに置く条件と片付ける条件にランダムに割り当てた。食事はスマホのある条件のほうが楽しくなかった。相関ではなく実験で、測っているのは合計ではない。誰か他の人のものだったはずの一時間に、スマホがどこにあったかを測っている。
夜の画面と睡眠は大きな文献のある本物の鎖で、この記事ではなく画面と睡眠の詞条のものだ。
注意はいちばん話が大きくなりやすいところなので、値付けを正直にやる。流通している版は、机に置いてあるだけのスマホが認知資源を食うというもの。Böttger らは二十二の研究から四十三の効果を統合し、単なる存在の効果は g = -0.14 だった。全体としては有意、記憶でもっとも強く、欧州と北米のサンプルを単独で見ると有意ではない。本物ではあり、流通している印象よりずっと小さい。大きいほうの代償は切り替えで、切り替えが高くつく理由は切り替えに失う秒数ではなく、いま離れたもののほうに残っていく分で、それは注意残余の詞条がきちんと扱っている。
そしてどの研究にも出てこないものが一つある。変数ではないからだ。ずっとやろうと思っていて、ずっとやらないままの何か。一日に四時間使える週のなかで。
設計は意図的で、充電器の置き場所は自分の決定
あのパターンは偶然ではなく、偶然のふりをするとこの話題は考えられなくなる。Monge Roffarello と Lukoff と De Russis は四十三本の論文を見て、無限スクロールを含む十一種類の注意捕獲の欺瞞的設計の類型を作った。十一が共有している性質のほうが示唆的だ。既知の心理的な弱点を突く、体験を自動化して決定が行われなくなる、目標を見失わせる、時間と制御の感覚を失わせる、そして後悔で終わる。
その並びをもう一度、時間の計数の隣で読む。あのパターンは、使った時間と選んだ時間の結びつきを切るように設計されている。つまり時間はもともと悪い代理変数で、設計が上手くなるほどさらに悪くなる。
ここから多くの人が着く結論は、だから自分の責任は一つもないというもので、そこで議論は役に立たなくなる。設計が誰かのために設計し直されることはない。夜に充電器をどこに置くかは依然として決定だ。この二つは同時に真で、この話題の文章はほとんど必ず片方だけを取る。
意志が弱いという話と、どうしようもないという話は、向きが反対の同じ誤りだ。どちらも問題のすべてを片方の当事者に渡してしまい、そのあと何もすることが残らない。
数字がそもそも問いでない場合
一つだけ境界を引いておく。答えが夜のことばかりなら、つまり困っているのが一日のなかでのスマホの位置ではなく、そもそも寝に行けないことなら、それは別の問いで、原因が四つあり、スマホはそのうちの一つにすぎない。夜更かしの測評はその四つを重症度なしで振り分ける。スマホの測評のほうは、行列、赤信号、誰かが話している文の途中まで含めて、一日全体でのスマホの位置を読む。両方やるのは妥当で、内容は重ならない。
子どもと十代は別の主題で、この記事は扱わない。あちらの証拠は決着しているのではなく本当に論争中で、どちらの方向にも完全に確信しているように聞こえる人は、少し用心して扱うに値する。
四時間十一分、六パーセント減。あの一文の正直な読み方は一つしかない。分の計数であり、正確であり、尋ねられていたことのすべてについて沈黙している。
Sources
- Parry, D. A., Davidson, B. I., Sewall, C. J. R., Fisher, J. T., Mieczkowski, H., Quintana, D. S. (2021). A systematic review and meta-analysis of discrepancies between logged and self-reported digital media use. Nature Human Behaviour, 5(11), 1535-1547.
- Lukoff, K., Yu, C., Kientz, J., Hiniker, A. (2018). What makes smartphone use meaningful or meaningless? Proceedings of the ACM on Interactive, Mobile, Wearable and Ubiquitous Technologies, 2(1), 22.
- Godard, R., Holtzman, S. (2024). Are active and passive social media use related to mental health, wellbeing, and social support outcomes? A meta-analysis of 141 studies. Journal of Computer-Mediated Communication, 29(1), zmad055.
- Meier, A., Reinecke, L. (2021). Computer-mediated communication, social media, and mental health: a conceptual and empirical meta-review. Communication Research, 48(8), 1182-1209.
- Elhai, J. D., Dvorak, R. D., Levine, J. C., Hall, B. J. (2017). Problematic smartphone use: a conceptual overview and systematic review of relations with anxiety and depression psychopathology. Journal of Affective Disorders, 207, 251-259.
- Dwyer, R. J., Kushlev, K., Dunn, E. W. (2018). Smartphone use undermines enjoyment of face-to-face social interactions. Journal of Experimental Social Psychology, 78, 233-239.
- Böttger, T., Poschik, M., Zierer, K. (2023). Does the brain drain effect really exist? A meta-analysis. Behavioral Sciences, 13(9), 751.
- Monge Roffarello, A., Lukoff, K., De Russis, L. (2023). Defining and identifying attention capture deceptive designs in digital interfaces. Proceedings of the 2023 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems, 194.
- 総務省 (2024). 令和6年版 情報通信白書 第11節 デジタル活用の動向 情報通信機器・端末.
- 経済産業省 (2025). 2024年のキャッシュレス決済比率を算出しました.
- International Telecommunication Union (2024). Measuring digital development: facts and figures 2024.