ビッグファイブ · OCEAN
五つの特性を、ひとつずつ
ビッグファイブは、学術心理学が実際に使っているモデルです。五つの型ではなく五つの次元。それぞれが、落ち込む箱ではなく、あなたがどこかに位置する連続した尺度です。
OCEAN が通例の語呂合わせです。開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向。これらの特性は設計されたものではありません。人を描写するために各言語が使う語を統計的に分析した結果として落ちてきたもので、名前が妙なのも、再現性が異例に高いのも、そのためです。
開放性
🧭心が、新しいもの・抽象的なもの・美的なものへ、どれだけ手を伸ばすか。
こう表記されることも: openness · intellect/imagination
誠実性
📐意図が、どれだけ確かに完了した行動になるか。
こう表記されることも: dependability · constraint
外向性
🎪注意とエネルギーが、既定でどちらを向くか。外か、内か。
こう表記されることも: surgency · positive emotionality
協調性
🤝他の人の利害が、既定で自分の利害に対してどれだけの重みを持つか。
こう表記されることも: communion · warmth
神経症傾向
🌡️脅威の系がどれだけすぐ発火し、鎮まるまでどれだけかかるか。
こう表記されることも: emotional stability (reversed) · negative emotionality
ビッグファイブの結果の読み方
つまずきどころが三つあります。スコアは規準集団に対するパーセンタイルなので、「70は高いのか」の答えは、誰と比べられたかに完全に依存します。どの尺度にも良い端・悪い端はありません。どの特性も両極に代償があり、だから以下のページは高いほうと低いほうを並べて記述し、片方を既定として扱っていません。そして真ん中こそ、たいていの人がいる場所です。50パーセンタイル付近のスコアは本物の結果であって、判定不能ではありません。
もう一つ。特性は動きます。誠実性と協調性はほぼ誰でも加齢とともに上がり、開放性は下がり、神経症傾向は五つのうち、状況にも心理療法にもいちばんよく応答します。五年前の結果は、もはや完全には存在しない人物を記述しています。
ビッグファイブとMBTI
この二つのモデルは違う問いに答えています。比較がたいてい必要以上に熱を持つのは、そのためです。MBTI は人を十六の分類に振り分け、ビッグファイブは五つの連続した尺度の上に置きます。MBTI で境目をわずかに越えればタイプが変わり、ビッグファイブで真ん中をわずかに越えればパーセンタイルが一つ動きます。
それが実質的な違いであり、学術心理学がほぼビッグファイブしか使わない理由です。連続量は再検査でより安定し、境目で切った分類はそうではありません。代わりに MBTI が持っているのは、人が使いやすいと感じる語彙です。それは無ではありませんが、予測妥当性とは別種の価値です。
正直な立場はこうです。どちらも好みを測る自己報告式の道具であり、どちらも何かを診断するものではなく、そして研究の裏づけがあるのはビッグファイブのほうです。