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境目の問題(カットオフ)

性格の得点は真ん中に積み上がり、タイプの体系はまさにそこに線を引きます。なぜほとんどの人が境目付近にいるのか、なぜそれが例外ではなく多数派なのか、そして境目の結果に何ができるのか。

測定のしかた

大きな標本でどのパーソナリティ特性の分布を描いても、出てくるのは一つの山です。真ん中に一つのピークがあり、両側へ細っていく —— 身長や、読む速さや、息を止めていられる時間と同じ形。

二つの山にはなりません。 内向型と外向型のあいだに、誰も住んでいない谷はありません。思考型と感情型を分ける切れ目もない。マクレーとコスタは1989年にこれを MBTI の各次元について確かめ、ベスとハーヴィーが2002年により良い方法で探し直して、同じものを見つけました —— 連続的、単峰、自然な継ぎ目なし。

タイプの体系は、その山をどこかで切らなければなりません。そして真ん中で切ります。 つまり分割線は、データの最も厚い部分をまっすぐ通ります。 どこよりも多くの人がいる場所です。

これが境目の問題で、帰結は微妙なものではありません。境目にいることは例外ではなく、通常です。 自分の結果が半分しか当たっていないと感じたことがあるなら、いちばんありそうな説明は「実際に半分だから」であり、同じページを読んでいる他の人の多くも同じ位置にいます。

これが何人くらいなのか

中点で切った次元を一つ取ります。線にいちばん近い得点がいちばん多い得点なので、真ん中のまわりのそこそこの幅が、全体のかなりの割合を捕まえます。正規分布なら、値域の真ん中三分の一には三分の一よりずっと多くの人が入ります。

それを四回やります。四文字のコードは、四つの独立した読み取りがそれぞれはっきり片側に落ちることを要求します。各次元が単独ではほとんどの回答者にはっきりした傾きを与えるとしても、四つすべてがはっきりする確率は速く落ちます。 確率が掛け算になるからです。結果として、どの文字も自信をもって自分のものだと言える人は少数派で、大多数は少なくとも一文字が線の上に載っています。

これが再検査信頼性に出てくる数字の下にある算数です。質問紙の作りが悪いのではありません。縁のところでのコイン投げが四回あれば、違う結果で戻ってくる機会も四回あるということです。

いちばん身近な例は、内向型・外向型診断が結果画面のたびに扱わなければならないものです。この次元で最大の群はどちらでもない人たちで、二択の問いには彼らを置く場所がありません。特性としての内向・外向が実際に何を測っているかは内向型と外向型にあります。

「INFJは何パーセント」という種類の問いの答えがサイトごとに違うのも、これが理由です。あるタイプの希少さは、半分は人についての事実で、半分はその出版社が線をどこに置いたかについての事実です。

日本語圏で流通している四文字には、線が五本あります

ここは日本語版で足した節です。日本語圏の自己紹介欄に載っているコードは、たいていハイフン付きです。 INFJ-T、ENFP-A。

四文字のうしろに付いているこの一文字は、16Personalities が五本目の次元として足した「アイデンティティ」です。-A(自己主張型)と -T(慎重型)。つまり、日本語圏でほぼ全員が持っているコードは、四本ではなく五本の線の上に成立しています。

上の節の算数をもう一回だけ回してください。線が一本増えると、すべてが明確である確率はもう一回掛け算で減ります。 そして五本目は最も不安定な部類です。アイデンティティ次元が読んでいるものは情緒的安定性に近く、これは気分と最近の出来事によく動く量だからです。しんどい一月に受ければ -T、落ち着いた一月に受ければ -A、ということが普通に起こります。

ハイフンの前後で、変わりやすさの種類も違います。四文字のほうは境目付近の測定誤差で反転します。五文字目のほうは実際に動いているものを正しく拾って反転することがあります。どちらも「あなたが変わった」を意味しないという点では同じで、理由がまったく違うというのがここでの要点です。

自己紹介欄に五文字を書くとき、書かれているのは五つの判定の連言です。そのうち一つでも真ん中付近なら、その文字列は来月には別の文字列です。

分類が正当であるとき

連続体を切ることが自動的に間違いなのではありません。心理学には、カテゴリが本当にそこにあるかを判定する方法があり、その方法が存在すること自体を知っておく価値があります。意見では決着しない問いを決着させるからです。

ポール・ミールが開発したタクソメトリクスがそれです。連続的な測度の背後に潜在的なカテゴリ —— タクソン —— があるのか、それとも測度は単に次元的なのかを問う一群の技法。どちらの答えも出せます。 生物学的な性別に当てると、タクソンが出ます。たいていのものに当てると、出ません。

ハスラム、ホランド、カッペンスはパーソナリティと精神病理にまたがる177件のタクソメトリクス研究を概観し、大多数の構成概念が次元的として出てきたと報告しました。生き残った候補もあり、その一部は臨床の文献にあります。通常のパーソナリティ特性は、おおむね生き残りませんでした。

だから擁護できる言明は狭いものになります。パーソナリティの差は実在し、測定可能で、結果を持ち、そして連続的です。 その上に載せられた分類は便宜です。便宜にも使い道はあります —— 臨床家は連続的な苦痛の上に診断の閾値を引きますが、それは治療の判断が二値だからです。閾値は、そのあとに判断が続くことで正当性を得ます。 どんな性格の分類にも同じ問いを向けられます。この線は、下にある数字では支えられない、どんな判断を支えているのか。 臨床の閾値にはたいてい答えがあります。四文字のコードにはたいてい答えがありません。

切ることの代償

具体的な損失が三つあり、どれも日常の使用の中に現れます。

線の両側にいる二人が、ほとんど同一のことがあります。 49点と51点の差は測定誤差より小さいのに、違う文字、違う説明、違う助言を受け取ります。一方で51点と95点は同じ文字と同じ説明を受け取り、こちらのほうが共通点は少ない。

説明文は両端の人に向けて書かれています。 タイプの肖像は、はっきり得点する人たちから描かれます。パターンが見えるのがその人たちだからです。52パーセントの読者が90の人たちから作られた肖像を読み、この体系は当たらないと結論するか、もっと悪い場合は、自分は自分のタイプの出来の悪い例だと結論します。

誤差が吸収されずに増幅されます。 尺度の上では、いくつかの項目を読み違えても得点が少し動くだけです。分類の上では、同じいくつかの項目が、別の名前を持つ別のタイプへあなたを移します。離散化は、小さな測定の雑音を出力の大きな変化に変換します。 測定がやるべきことの逆です。

切ることが本当に買っているものが一つあり、それは無ではありません。分類は覚えやすく、伝えやすく、社会的に使えます。 四文字は一文で言えて、プロフィールに載せられて、人を見つけるのに使えます。パーセンタイルにはできません。これは本当の利益で、タイプの体系が優勢である実際の理由でもあります —— 分類が自然だと誰かが信じているからではなく、数字は共有できず、名前は共有できるからです。その名前が働き始めたあとに何が起きるかはタイプの呼び名にあります。

自分の結果が境目だったら

おそらく境目です。それが実際に何を告げているかを書きます。

真ん中の得点は失敗ではなく、知見です。 検査があなたを読み損ねたという意味でも、答え方が悪かったという意味でもありません。その次元で平均の近くにいるという意味で、そこはほとんどの人がいる場所であり、しばしば有利な場所です —— 中程度の外向性はどちらの極よりも適応的で、たいていの特性で同じことが言えます。

文字ではなく次元を読む。 私たちのMBTI風タイプ診断が片側に53パーセントと出したなら、使える文は「この次元ではほぼ均衡している」であって、文字ではありません。パーセンテージがコードの横に印刷されているのはこのためで、疑うべきなのはコードのほうです。

はっきりした結果を追いかけない。 文字が固まるまで受け直すのは、真実の発見ではなく、運の良い一回の選抜です。二回続けて真ん中付近なら、それが答えです。

判断が懸かっているときは尺度を使う。 仕事、進路、どれくらい人と会うのが適量かという口論 —— 何か結果を伴うものについては、ビッグファイブの連続得点のほうが、どんな四文字より多くの情報を運びます。境目で何も捨てていないからです。

最後に、日本語圏に固有の一つ。境目にいる人が実際に心配しているのは、自分の位置ではなく、自分の申告の正しさであることが多い。 四文字は自己紹介欄に載り、初対面の話題になり、「◯◯っぽい」「エセ◯◯」という語彙まで流通しています。だから「自分は本当は何型なのか」という問いは、測定の問いの顔をして、すでに人に言ってしまった内容の問いになっていることがあります。

その場合、答えは測定の側にはありません。線の上にいる人は、線の上にいるのが正解です。 そして人に言う値打ちのある文は四文字ではなく、たとえば「人といる時間は三時間までが自分の良い区間で、五時間だと落ちる」のような、量を含んだ文のほうです。その量そのものについては人疲れ(ソーシャルバッテリー)が扱っています。

出典

  • · McCrae, R. R., Costa, P. T. (1989). Reinterpreting the Myers-Briggs Type Indicator from the perspective of the five-factor model of personality. Journal of Personality, 57(1), 17–40.
  • · Bess, T. L., Harvey, R. J. (2002). Bimodal score distributions and the Myers-Briggs Type Indicator: Fact or artifact? Journal of Personality Assessment, 78(1), 176–186.
  • · Meehl, P. E. (1995). Bootstraps taxometrics: Solving the classification problem in psychopathology. American Psychologist, 50(4), 266–275.
  • · Haslam, N., Holland, E., Kuppens, P. (2012). Categories versus dimensions in personality and psychopathology: A quantitative review of taxometric research. Psychological Medicine, 42(5), 903–920.

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